※この記事は「映画 モンスターハンター」のネタバレを含んでいます。
こんにちは、こーき7です。
3月26日、ついに「映画 モンスターハンター」が公開されましたね!
みなさんはもう観ましたか?
ぼくは先日、高校生の妹を連れて観に行ってきました!!
かなり楽しみにはしつつも、
「あんまり期待はせずに観ようね」
と言いながら観ましたが、しょうじきそれでも
「...う~ん、続編に期待!」
という感じの内容でしたw
今回は、そんな「映画 モンスターハンター」の感想レビュー記事を書いていきます!
めっちゃ個人的な感想書きまくっちゃってるので
さくっとまとまったレビューだけを見たい人は
目次からまとめまで跳んじゃってください!
それでは、よろしくどーぞっ!
- 「映画 モンスターハンター」:基本情報
- ほんとにモンハンの映画か?ってなる前半
- ファンの気持ちを読み違えた監督
- 「これやっときゃいいや感」のあるファンサービス
- 良いとこもあったよ!
- まとめ:単体では残念。続編に期待!!
「映画 モンスターハンター」:基本情報
内容の感想に入る前に
まずは、「映画 モンスターハンター」の基本的な情報を確認しておきます。
知ってる人は、飛ばしておっけい!
大人気ゲームシリーズの実写映画化
本作は、CAPCONが世界に誇る大人気ゲームである
「モンスターハンターシリーズ」を実写映画化したハリウッド大作です。
モンスターハンターシリーズの中でも、
PS4を始めとする据え置き機のプラットフォームで
2018年に発売されて、世界的な大ヒットとなった
「モンスターハンター ワールド」の世界観・設定をベースに映画化されています。
モンハンライズの発売日と同じに公開
公開日は2021年3月26日。
これはシリーズ最新作である
ニンテンドースイッチ用ソフト「モンスターハンター ライズ」の発売日と同日です。
新作の発売日に合わせて
ゲームでも映画でも"狩猟解禁"となりました。
監督・主演は「バイオハザード」コンビ!
という、「バイオハザードシリーズ」でおなじみの2人が
今作でもコンビを組んでいます。
マンガやゲームなどが原作の実写映画って
残念な結果に終わってしまう事が多い印象ですが
バイオハザードで十分すぎる実績を作っているこの2人のコンビには
安心感がありますね。
さらに、メインキャストには
「ワイルド・スピード SKY MISSION」で日本でも有名になった
タイ出身のアクション俳優トニー・ジャーが
ハンター役として起用されています。
ほんとにモンハンの映画か?ってなる前半
まず、設定がまさかの異世界転生もの。
ミラ・ジョボビッチ演じる主人公のアルテミスは
今ぼくたちが居るこの世界の軍人で
任務中に仲間と一緒にモンハンの世界にやってきてしまいます。
まさかそういう感じだと思ってなかったので
ちょっとびっくりしましたが
まぁ、それだけなら別にいいでしょう。
ただ問題は、その設定のせいもあって
モンハンの映画らしくなってくるまでの時間がめちゃくちゃ長い事ですね。
最初にディアブロス亜種が出てくるまでにはそんなに時間はかかってないんです。
とりあえず早い段階で
大迫力のディアブロス亜種が観れたことは悪くなかったかなと思います。
しかし、そのディアブロスから逃げてる最中に
ネルスキュラの群れに、主人公以外の軍人たちが全滅させられていく過程が
「このシーン、いる?」
って感じなんですよね。どうしても。
ディアブロスに追われて1人殺されてる辺りからそうなんですけど
映画のジャンルとしては、ハンティングアクションというよりも
パニックホラーなんですよね。
ネルスキュラのシーンなんて、もうほぼバイオハザードですよww
モンハンのファンとして
モンハンの映画を観に来てるんだから
早くモンハンを始めてくれ
っていう気分でした。
ようやく主人公アルテミスが
モンハン世界のハンターに会うシーンでも
ケンカがムダに長い。
トニー・ジャーの華麗なアクションを映像として使いたかったのかもしれませんが
それはモンスター相手だけでいいやん。
モンハンに、人と人が格闘するシーンなんて全く無いやろ今まで。
つまりそれって、ぜんぜんモンハンらしくないシーンなわけでしょう。
ぼく等はモンハン観に来てるの!w
コンバットは別の映画でやってくれ!w
みんなが思ったであろうことを代弁しときましたw
何の映画やっけこれ?
ってなる時間が多すぎましたね。
ファンの気持ちを読み違えた監督
パンフレットに掲載されてるポール監督のインタビューでは
「この物語の核にあるのは、アルテミスとハンターの関係だ。」
と語っていますが、モンハンのゲームシリーズファンからすると
そもそもそれが意味不明なんですよね。
ゲームのモンハンに、そんな要素って基本ないじゃないですか。
そりゃあ、それぞれ違う戦闘スキルを持ってて
文化もまったく違う、言葉も通じない者同士が
生き残るために協力し合う中で、少しずつ信頼し合っていき
最後には、「マイフレンド」っていうくらいになるっていう
そういうストーリーは普通におもしろいですよ?
でもさ、それモンハンで やる必要あるの?
せっかく、モンスターハンターという大人気なコンテンツを使っているのに
普通に他の映画でもできそうな事をわざわざやるのは
すごくもったいない感じがしてしまうんですよね。
さらに、ポール監督は
「初めてモンハンをプレイしたときの気持ちを描きたいと思った」とも語っています。
アルテミスが現実世界からモンハンの世界に転生してくる設定にしたのは
それを表現したかったからのようですね。
突然モンハンの世界に放り出されて、
何も分からないままモンスターに襲われてっていうアルテミスの状況を
ぼくたちが初めてモンハンをプレイしたときの感覚とリンクさせようとしたって事です。
けどこれも、どう考えてもおかしいですよねw
まず、ぼく等が初めてモンハンをプレイしたときの気持ちって
どんなものでしょうか?
広大な自然と、そこに生きる雄大なモンスターたちの迫力に圧倒されつつも
細かく丁寧に描かれた世界観に感動すら覚える。
そんな感じじゃなかったですか?
ぼくが初めてモンハンをプレイしたのは
PSPのMHP2ndだったんですが
雪山のキレイさやモンスターの力強さを体感して
ほんとにすごいゲームだなぁと思ったのを覚えています。
(フルフルに勝てんくてすぐ詰んだけど。。)
もちろん、感じ方は人それぞれだと思いますが
現在はモンスターハンターワールドからモンハンデビューした人が圧倒的に多いことを考えると、
初見でぼくと似たような感想を持つ傾向がかなり高いことは簡単に想像できます。
なのに、アルテミスの場合は
いきなり、仲間が全員目の前でショッキングな死に方をして
自分も死にかけた上に、近くに落ち着ける拠点もない
出逢ったやつには言葉も通じないしケンカになるしで
感動する余裕なんて全く無い状況です。
なんとか自分を保つので精一杯でしょう。
なので、全く持って観客の体験とマッチしてないんですよね。
ほんとに、「初めてモンハンをプレイしたときの気持ちを表現したい」のであれば
仲間はモンハン世界に転生されずに
1人でディアブロスに襲われそうになっているところを
トニー・ジャー(ハンター)に助けられて
近くの村で、村付きのハンターとしての生活をスタートさせる
みたいな感じにすべきだと思います。
まぁこれは、過去のモンハンシリーズであったような
ストーリー設定をほぼそのまま持ってきただけなんですが
しょうじきそれでいいというか
そうじゃないと、ゲームの体験とはなかなか結び付かないと思うんですよね。
映画としての脚本のオリジナリティなら、
ここからの展開でいくらでもやりようがあると思いますし。
「これやっときゃいいや感」のあるファンサービス
モンハンらしくない設定や展開だと散々言いましたが
ファンサービスと言えるような演出はけっこうありました。
双剣での鬼人化や、ワールドで登場したスリンガーなどの装備類は
けっこう忠実に再現されてましたし
「上手に焼けましたー!」でおなじみの
肉焼きのシーンもありましたね。
肉はゲームよりかなり小さめでしたがw
さらに、ワールドで登場するキャラクターたちが
けっこうな再現度の実写で見られたのは地味に嬉しかったです。
ロン・パールマン演じる大団長は、ゲームよりもだいぶ老けてみえる感じでしたが
陽気な推薦組、勝気な推薦組のコンビは
一目でどのキャラか分かるくらい高い再現度だったと思います。
料理長のアイルーまでいて
ゲームと同じ仕草で料理を作ってたのが面白かったですw
お手伝いのアイルーたちはいなかったですけどね。
さらに”相棒”こと、ワールドの受付嬢も出演してました。
この受付嬢に関しては後でまたちゃんと触れようと思います。
こんな具合に、いろいろとモンハンファンへのファンサービスはあったんですよね。
けど、そんな小手先のファンサくらいでは満足できないというか
そもそもの内容にあんまり満足できてない状態で
そんなネタをぶち込んでこられても
そんな事より、内容でもっとモンハンしてくれよ!
って思っちゃうんですよね。
この取って付けたようようなファンサで
モンハン要素を確保しとこうみたいな感じに見えちゃったところもありましたね。
とりあえずディアブロス出して
この辺のファンサ押さえといたら、モンハン映画として成り立つやろ
みたいな。
表面だけモンハンでコーティングして
中身はぜんぜん違う映画撮りたいんちゃうかなあの監督w
良いとこもあったよ!
ちょっと残念なとこばっかり書いてきましたが
良いとこももちろんありました!
モンスターの迫力
リアルなCGで描かれたモンスターたちの迫力はかなりの物でした。
CAPCOM監修のもとで、細かいところまでこだわったデザインや挙動は
ゲームファンも納得の出来と言えます。
今作のメインモンスター的な位置づけの
ディアブロス亜種とリオレウスは、ゲームで出てくる通常のサイズよりも
はるかに大きく、その分迫力も凄まじかったですね。
まぁ、大きくて強すぎるがゆえに
モンスターハンターというよりジュラシックパーク的なノリになってしまっている感じもありましたが。
モンハンの世界に浸れる瞬間がある
作中のほとんどの時間ではそうではないんですが
まれに、モンスターハンターの世界観に思いっきり浸れる瞬間もあります。
特に、オープニングのシーンですね。
ワールドのオープニングをオマージュした船のシーンで
舞台こそ砂漠ですが、推薦組たちが船内で飲んでいて
受付嬢が小窓から外を観察しているところを
ディアブロスに襲われて…っていうシーンはとても良かったです。
船もそうだし、ビジュアルはだいぶいいんですよね。
だからこそ、設定とか展開がもったいなく感じてしまいます。
あとは、砂漠のオアシスにたどり着いた時も
アプケロスの群れがかなりモンハン感を漂わせてました。
砂漠のシーンが異様に長かったのに
あの水辺のシーンが少ししかなかったのは残念でした。
ミラ・ジョボビッチが美人!
言うまでもないですが、ミラ・ジョボビッチは今回も美人です。
戦う女性の代表みたいな女優さんの1人ですしね。
ひたすら美人でカッコよかったです。
個人的には、ネルスキュラの群れからなんとか抜け出した直後の
体力・精神ともに限界に来ているときの顔(特に口元)のキレイさに魅入ってしまいました。
「マレフィセント2」で、裸のアンジーの美しさに息を呑んだ時と近い感覚を一瞬感じましたね。
受付嬢役の山崎紘菜さんがかわいい!
そしてそして、我らが東宝シネマガールの山崎紘菜さん演じる受付嬢は
今作のハイライトの1つですね。
ゲームの受付嬢は、プレイヤーたちから何かとディスられることも多いですが
映画の受付嬢には誰も文句ないでしょう。
思ってたより多くの出番がありましたし
彼女がスクリーンに映るたびに癒されてました。
東宝シネマで映画を観る度に彼女に会うことになっていたと思うので
映画好きの皆さんは、ザイオンス効果も手伝って
みんな山崎紘菜さんには好印象だったはずです。
ぼくも、もともと好きだったんですが
今作を観てより好きになったので
映画を観終わった後に、暫時Instagramをフォローしておきましたw
みなさんもぜひチェックしてみてください!
https://www.instagram.com/hirona_yamazaki/?hl=ja
2~3年前の東京ゲームショウのカプコンモンハンブースで登場した
受付嬢役の方もかなり人気がありましたが
いつかの機会に、山崎紘菜さんといっしょに受付嬢して並んでみてほしいなぁって
思ったりしてますw
(東京ゲームショウの受付嬢役、「長谷川とわ」さん)
https://www.instagram.com/hasegawatowa/?hl=ja
まとめ:単体では残念。続編に期待!!
というわけで今回は、「映画 モンスターハンター」についての
感想レビュー記事でした!!
ここまでは書きたいことを書きたいように
書いてきてしまってて、ぜんぜんまとまってなかったので
最後にぼくのこの映画に対するレビューを
分かりやすくまとめておこうと思います。
単純に1本の映画としてみれば
設定が少し変わっているものの、割とありがちな展開の
パニックホラーアクションっていう感じですかね。
リアルなモンスターの迫力、
ミラ・ジョボビッチ、トニー・ジャーというスーパースターの超アクション、
などの魅力はありますが
1作の中でしっかりストーリーをまとめずに
露骨に続編を匂わせて終わる終わり方はあんまりよくないかなぁという印象です。
特にモンハンファンではない人が
そこまで大きな期待を持たずに映画館で観る場合には
いろいろ気になる点はありながらも
そこそこ楽しめる。
っていうレベルじゃないでしょうか。
ただ、大人気ゲームモンスターハンターシリーズの実写映画として
モンハンファンの立場から言わせてもらうと
期待外れな1本と言わざるを得ませんね。
続編ありきな内容すぎて、圧倒的にモンハン感が物足りない印象でした。
モンハンの映画を観に来た!っていう感じがかなり薄いんですよね。
ほんとに最後の最後、ようやくモンハンらしくなったところで終わるので
なんだか、
「映画 モンスターハンター」のエピソード.0を見せられたような感じです。
映画館で観なければ、どうしても迫力とかは落ちてしまうので
けっこう退屈な映画になってしまいそうです。
これらを踏まえて、ぼくが個人的に5段階で評価するなら
★2,5
ですね。
やっぱり期待しすぎてしまっていた部分もあるかもしれませんが
続編への期待を込めたとしても、少し辛口になってしまう内容でした。
モンハンらしさがあまりないので
モンハンファンからは不評となるんじゃないかなと思いますが
さっきも言ったように
モンハンファンでない人なら、そこそこ楽しめると思います。
ただ、モンハンファンじゃない人は
まず観に行かないですよね、おそらく。
せめて、少ないモンハン要素をかき集めたようなプロモーションじゃなく
モンスターに追われる恐怖とか
そういうところをプロモーションのメインにしてたら
モンハンファン以外の人達の気をもう少し引くこともできたかもしれないし
モンハンファンたちも、
「あ、そういう感じなのね」
って、事前に何となく予想することもできて
鑑賞後のネガティブな意見にはそこまでつながらなかったかもなって思ったりします。
という感じで
「映画 モンスターハンター」の感想でした!
この記事書くのに、めっちゃ時間かかった!!w
書いては消して、書いては消してを丸々2日くらい繰り返してましたが
かなり辛口になる事を覚悟して、自分に正直に書きはじめたら
なんとか書き進められるようになりました。
かれこれ4日間、15時間くらい使っても
こんな感じの拙い文章しか書けんけど、
やっぱり、いろいろ考えるより
自分の為に楽しんで書く方がいいね!
それでは、今日はこのへんで。
またねっ。